現しの梁がある室内空間はダイナミックな魅力があります。今回はその中でも特にインパクトの大きいデザインを五つ紹介します。伝統的な木造建築をリノベーションした住宅から爽やかなコテージスタイルまで、あなたの好みはどれですか?
まず最初に紹介するのは1-1 Architects 一級建築士事務所がリノベーションを手がけた住宅です。築50年という木造建築の天井裏を覗くと… こんなに立派な梁組みが鎮座
していたのだそう。これは確かに、そこにあった
のではなく鎮座していた
という表現が相応しい圧倒的な存在感とオーラを感じる梁組みですね。梁組み自体のインパクトと一階部分とのコントラスト、強い個性を感じさせながらも不思議と調和に満ちた魅力的な空間です。
レトロでいてとてもモダン、年代やスタイルを超えた独特の世界観の演出に一役買っているのが真っ黒な太い梁です。コンクリートと土間のミニマルな空間にまるで巨大な備長炭のような漆黒の梁が渡され、インパクト大なアイキャッチとして機能しています。この梁は建築家自ら長野県へ赴き見つけてきた古材だそう!個性ある古材が新しい家にすとんと収まった時、なんだか運命めいたものを感じませんか?
古材や既存の梁を活用した住宅を二軒続けて紹介しましたが、続いては新材の梁が印象的な住宅です。何本もの梁と柱が行き交う様は圧巻ながら、まるで豊かな木々の下に集っているかのような明るく穏やかな雰囲気です。吹き抜けの天窓から差し込む自然光はまさに木漏れ日。木材の良い香りがこちらまで漂ってくるようです。
クレジット: 写真 半村隆嗣写真事務所
梁といえばダークカラーで太く立派な木材を思い浮かべる方が多いかもしれません。でももちろん選択肢はそれだけではありません。たとえばこちらのような白く塗られた梁。天井のファンや明るい色調のフローリングと相まって、爽やかなコテージスタイルの空間を構成する一要素となっています。軽やかで風が吹き抜けるような雰囲気はリラックスした休日を過ごすのにぴったりです!