知っておきたい!いま流行りの土間のメリット・デメリット

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土間とは、日本の古き良き田舎の家にあったスペースです。確かに、モダンな印象はありませんが、実は同じような機能を持つ住宅が少しずつ増えてきていると言われています。なにも昔のキッチンを兼ねた空間である必要性はなく、屋内にある土足で使える床より低い空間と考え、そこに特有の機能を持たせれば、現代的な解釈の土間になると思います。この記事ではモダンな家に取り込まれたその空間のメリットデメリットについてご紹介します。実はこんな空間が欲しかったと新たな発見になれば幸いです!

メリット1:土間でキッチンをより便利に使える

土間とは、キッチンに繋がる場所を指す言葉でした。例えば、土間リビングエリアをキッチン近くに設置することで、様々なメリットを感じられます。土間リビングとは、たくさんの買い物をしてもそこからの運び込みが楽になる場所。例えば、土がついたジャガイモをたくさん買ったしても家に運び込む前にそこに一度おいて、どのように収納するかどうか考えるなど、外から運び込むものを一時的に置く場所としてはもってこいです。またキッチンから出る生ゴミなども家の中に置くこともありますが、土間であれば床を汚すことを気にしなくても良いでしょう。もちろんそこは土足空間ですので、掃除も水を流すなど簡単に終わるはずです。


「住まいの写真」ページでは様々な種類のフローリングを紹介しています。◀

※ フローリングの写真ページ

メリット2:庭を取り込むことができる

もしリ土間リビングが庭に面している場合、ガーデニングなどの作業をしても、そこで土を落としてから室内に入ることができます。また自転車やベビーカーなど外で使ったものや道具などを置くにも、そこは役立つでしょう。庭と繋がることで、庭の延長線上として室内を使えますので、例えば家庭菜園などの野菜を置いたり、バーベキューをするにしてもその道具を土間リビングエリアに置いておくことで、効率よく、また汚すことなく庭や室内を使うことができます。また冬場であれば石油ストーブの灯油などを置くことも可能です。

メリット3:フレキシブルに使えるスペースになる

土間リビングのようなエリアが少し広めにできるのなら、多目的に使えるスペースになります。来客があったときにはコミュニケーションスペースになりますし、テーブルを広げれば作業スペースにもなります。汚れをあまり気にすることなく使えますし、来客時も家のプライベートな部分まで人を通さなくて良いというのも魅力的ではないでしょうか。他にも室内犬を飼っていらっしゃる方は、散歩から帰ってきた時に、愛犬の足を拭うスペースにもなるなど、フレキシブルに使えるスペースとして活躍してくれるでしょう。床・フローリングに関するアイディアはこちらを参考にしてみてください。


【住まいづくりについては、こちらの記事でも紹介しています】

 1500万円でも家は建てられる!ローコストの家5軒!

メリット4:汚れても良い、強い床が手に入る

土間リビングとは、床材がフローリングなどではないため、水に対して強くできます。そのため主婦にとっては様々なメリットがあります。例えば、ダイニングテーブルを置いてダイニングにする場合、小さなお子様がいる家庭ではこぼしたりして床にダメージがあるかもしれませんが、軽く拭いたり流すだけで綺麗にできます。頻繁に家具を動かす場合、例えば椅子などをおく場合でもフローリングは引きずるときにできる傷が気になりますが、土間ではそのような心配は不要です。汚れや傷を気にせずに、床にダメージが起こり得る様々な行動ができるでしょう。

写真:笹倉洋平/笹の倉舎


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例:メリットと間取りをフルに生かして

こちらは伝統町家の名残をそのままに、ご主人の仕事場である事務所を道路沿いに、そしてキッチンを通り土間に配置した住まい。土間とリビングの段差を活かし、対面型キッチンを採用しています。


例:薪ストーブの置き場として

こちらはリビングのコーナーに土間を敷き、薪ストーブを配置した住まい。開口部付近の土間スペースは、長靴のまま薪を運びこんだりするのにも便利な他、ストーブの汚れやたまった灰を掃除する作業も効率よく行うことができ、厄介な汚れにも楽に対処できます。フローリングの傷を気にすることなく、薪ストーブの暖かい炎を家族で囲んで過ごせるなんて素敵ですね。

デメリット1:冬場の冷え

土間は地面に近いため、冬場に冷える空間と言えます。ものを置くだけの空間として使う場合はいいですが、頻繁に使う場所にしてしますと、寒いことが予想されます。ダイニングやリビングの延長線上で使うことを想定している場合は、床暖房を入れることができますので、ぜひ導入することをお勧めします。また昔ながらのストーブを置いても良いかもしれません。また土間と室内の空間を区切る場合も、2重窓などを導入し、きちんと空気を遮断することが可能になるように設計する方が良いでしょう。

デメリット2:土間が空間を分断

土間は室内と室外の両方の機能を持っているため、空間を区切るには良い空間と言えます。しかし一方で区切りたくない空間を分断することもありえますので、室内計画をきちんとしなければ、不便になる可能性もあります。また下履きを履く必要がありますので、その煩わしさも計算しなくてはいけません。他にも室内との段差が必然的に発生しますので、将来的に年齢を重ねるにつれて段差が不便になる可能性もあります。将来的な計画も視野に入れて取り込みたいですね。

こちらの記事でも、メリットとデメリットを比較しています

和風建築と洋風建築のメリット・デメリット

アイランドキッチンの押さえておきたいメリット・デメリット

床下収納のメリット・デメリットまとめ集

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