今回紹介したいのは多くの印象的な特徴を持つ家です。一般的に家を建てるとなると多くの人はハウスメーカーを選ぶでしょう。ハウスメーカーの家は多くの人に好まれスタイルが選ばれます。そうなってしまうと強い個性を失ってしまい、そこでの生活はありきたりなものになってしまうかもしれません。そこで紹介したいのは、他とは違う個性を感じさせる家です。それを手がけたのは株式会社ブレッツァ・アーキテクツ。今回は5つの特徴を上げて、家の魅力を紹介したいと思います。
最初に紹介したいのは特徴的な外観。木造2階建ての本住宅は強く人目を引き付けるでしょう。玄関側に見えるのは銀色の外壁。そこにあるのは小さなガラス窓と玄関のみ。それ以外には何も目立つようなものはなく、そのシンプルなフォルムはオブジェのように見えるかもしれません。そのため通り側からは家の中の様子が全くわかりません。このようにシンプルな外観は、強い印象を与えるだけでなく通りからの視線を遮る役割を果たしているのです。
玄関の反対側に回ると玄関側とは全く違うものを目にすることになります。そこに見えるのは大きなガラス窓、そして2階部分に取り付けられたベランダ、そして1階部分にあるテラスです。テラスやベランダは他の家でも見られますが、ここのものは他とは大きな違いがあります。それは大きな庇の下にあることです。また庇だけでなく壁もあるため、上からや雨、そして横からの風を防ぐことができます。そのため雨や風を気にすることなくベランダやテラスで過ごすことができるでしょう。もちろん、そこでは開放感を楽しめるはずです。
家の中に広がるのはモダンな空間。1階にはキッチンやダイニング、そしてリビングが一体となったLDKが広がっています。各部屋は壁で隔てられておらず、広がりを感じることができるでしょう。ですが、それを一層強調させる工夫がここでは考えられています。それはダイニングにある吹き抜け。天井の高い空間は横だけでなく縦にも広がりを生みます。それだけでなく、本住宅にはダイニングと一体化できるテラスがあります。テラスとダイニングはガラス戸で仕切られていますが、それを開放すれば1つの空間のように感じられます。そして、ダイニングが外まで広がっているように感じさせるのです。
モダンな印象を与える本住宅ですが、そればかりでなく和の雰囲気も感じることができます。それを生み出すのは小上がりの空間。小上がりとは簡単な仕切りで仕切られた座敷のことですが、ここでは一段高い空間が作られ、そこに畳が敷かれています。こうした空間は畳に上がることもできれば、段差を利用して腰掛けることもできます。和の空間としても使うことができますが、様々なスタイルで利用できるのです。
最後に紹介したいのは本住宅で考えられた遊び心。それはキッチンとダイニングの間にある大きな黒板。それは家族が集まる場所にあるからこそ、家族のメッセージボートになります直接話すことができますが、黒板を使うからこそ特別なメッセージを伝えることができるでしょう。そして普通とは違った、そして遊び心を加えたコミュニケーションを生み出してくれるに違いありません。