マンションのリノベーションは日本では今や空前のブームです。様々な可能性を秘めた物件を新たな価値あるものに変えていくには、やはり経験やアイデアに富んだ建築事務所とのタイアップが鍵となるのでは?昨今では一般の人もリノベーションやインテリアに関してよく勉強しているので、独自の主張をしっかり持っているケースが多々あります。今日はお施主さんがDIYで工事に参加した築16年のマンションのオリジナリティ溢れるリノベーションプロジェクトを紹介したいと思います。
今回設計を手がけたのはK’S建築事務所。家具デザインやインテリアコーディネートをトータルで行なっています。家の中心とも言えるダイニングキッチンスペースは、オープンキッチンにしたことで開放的な空間になりました。背面全体に収納を設け、機能的ですっきりとした使いやすそうなキッチンですね。既成のキッチンを木の造作で覆うアイデアはローコストを図りながらオリジナリティを体現しています。奥に見える鮮やかなブルーの壁が個性的ですね。
モダンな中にも暖かみ溢れるアンティーク調もしくはビンテージ的なテイストが盛り込まれています。家具や照明にはそんなテイストを持ちながらもシンプルなデザインの数々を選んでいますね。無垢のフローリングを斜めに貼ることで、単調になりがちなLDKの空間に動きを持たせ、主張性の高い床面に仕上がりました。キッチン背後のブルーと同様の配色をガラス付きのドアにも採用して白い壁によく映えますね。
ダイニングキッチンエリアの反対の壁面には建築事務所オリジナリティのある家具を配置しました。特注なので寸法がきちんと納まりすっきりとしたデザインでありながら収納がたっぷりと設けられた多目的に利用できそうなスペースですね。
壁は先程紹介したブルーとはまた趣きの違うグレイッシュな落ち着いたブルーを採用しています。壁にも木製のシンプルな棚を設け、観葉植物が色々と飾られています。光あふれる心地よい空間ですね。
壁の厚みを活かして作ったニッチカウンターです。 限られたスペースを最大限に活用することはもはや住宅設計においては必須の条件になっていますね。カウンター周りにもオーナーのセンスが表れており、陶器製のスイッチやクリスタル製のドアノブなどおしゃれなセンスが光ります。
洗面室の上部には採光と開放感を確保するためリビングと繋がる窓が作られました。ここでも壁の厚みを利用した造り付けの戸棚が設けられています。鏡やカウンターも一緒に大工さんに作ってもらったそうです。珍しい縦長のタイルと濃いめの目地が面白い味を出していますね。すっきりとした機能的で明るい洗面所です。
トイレは天井・壁・床を真っ白なしました。壁の一面には緑の爽やかなイメージのウォールペーパーを張っています。良く見ると植物の模様ですが、それ自体は白で背景が緑なんですね。木製の奥行きの浅いカウンターが取り付けられていますが、こういったちょっとした造作が意外と重宝するのです。是非取り入れたいアイデアですね。ミニ観葉植物がより清潔感を強調しています。
玄関です。機能的な収納スペースの下部の隙間にフットライトを設けています。これだけで閉鎖的で狭い玄関口に開放感を与えますね。三和土にはDIYでビー玉を嵌め込んでいます。異なる方向に斜めに貼ったフローリングと相まって遊び心溢れるエントランスです。お施主さん自らが改修に手を加えることによって住まいにより愛着が増すのではないでしょうか?
リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています。
※ 新築vsリノベーション。比較することで見えてくるそれぞれの良さ
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