温室/サンルームの注意点まとめ

A.Imamura A.Imamura
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コンサバトリーをご存知ですか?フランス語の「Conserve-保存する」に由来し、18世紀、南欧各地より持ち帰った食物や大切な植物を保護するために作られた温室です。同様の役割を持つグリーンハウスに比べると装飾性が高く、ガラスの部屋や観賞用の温室でサンルームとしても使われています。今回は、温室/サンルームの注意点をまとめてご紹介しながら温室/サンルームを楽しむコツをお伝えします。

基本的な注意点

サンルーム/温室を設置する際、設置する位置を考慮することがコツの一つです。日照時間の長い日本では酷暑を避けるため北東または北西側に設置するのがおススメです。北西に設置することで、冬は長時間日差しが部屋の奥まで入ります。また、日本では洗濯物干し場としてのニーズが多いサンルームは、洗濯物干し掛けのオプションアイテムも揃っています。可動式の竿掛けやクリーンハンガー、物干し棚など、使い勝手に配慮したものもみられるので、実際の商品を見ながら確認してみましょう。

壁面/扉の注意点

サンルーム/温室に用いられるケースが多いのは折れ戸パネル。折れ戸パネルは、サンルームスペースの前面や側面ごとに開閉することができるもの、折れ戸がすべてまとまり、全開放できるタイプもあります。内と外のカラーが異なるタイプもあるのでインテリアに合わせて選ぶことがコツです。こちらはNSTUDIOが手がけるコートハウス中庭と菜園の間に浮かぶサンルーム。全開放することのできる扉を設置し、デッキテラスと一体になる開放感あるサンルーム/温室です。

写真 : 新 良太

屋根の注意点

サンルーム/温室に使われる屋根の主な素材は、ポリカーボネート等のクリアタイプやすりガラス調などです。特殊なコーティングによって、熱による室内温度の上昇を防ぐ熱線吸収タイプもあります。また、夏場の暑さに配慮して、内部天井に設置する日除けもオプションも揃っています。開閉する屋根のデザインもあり、インテリアに合わせて選ぶことが可能です。積雪タイプや熱線吸収タイプなど、設置するエリアを考慮した機能選択がコツです。

床の注意点

サンルーム/温室の床の仕様は、快適さを左右する重要なアイテムとなります。土間タイプと、デッキタイプがあります。土間仕様のものは、床にタイルなどを施工するケースが多くみられ、テラスと同素材のタイルを使用することで空間に広がりを持たせることも可能です。デッキタイプは、室内空間から連続性を持たせることが可能です。フローリングとデッキ素材の色味を揃えることで、空間的な一体感も演出できます。こちらは一級建築士事務所シンクスタジオが手がけるサンルーム。ここでは、デッキタイプを用いることでリビングルームとサンルームとの一体感を演出し、山小屋・民家風の外観を素材と少しのシルエット変更によりモダンに生まれ変わらせた素敵な例です。

植物を育てる時の注意点

温室/サンルームに植物を育てる場合、品種にもよりますが、温室/サンルーム内の湿度は60~80%を保つことを心がけ、温室内に加湿器を置くなどの工夫をすると良いでしょう。植物の置き場所の注意点は、冬場に低温になる下段にシンビジウムなどを置き、比較的高温になる上段には胡蝶蘭やカトレヤなどを置くといったコツが必要です。

クレジット:Westbury Garden Room

温度の注意点

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温室/サンルームの温度設定の注意点として、冬場の最低温度は少なくとも15℃に保つ必要があります。植物を育てている場合は、温室の中でも温度差が生じるので、温風機を利用しましょう。逆に夏場は温室内が非常に高温になる場合があるので、換気扇等を設置して急激な温度上昇を防ぐようにしましょう。

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