人にとって住み心地のいい空間とはそれぞれ違いますよね。こだわりのインテリアに包まれる住空間も魅力的ですがやっぱり一番はその場所がお気に入りの物や、安心感の得られるもので囲われることかもしれませんよね。ご紹介するのは、住まう人の好きなものが集まったようなちょっぴりカオスだけれど味わいある空間が魅力的な住まいです。株式会社高野設計工房が手がけたこちらの「おもちゃ箱のような家」は、まさに言葉の通り、住人にとって欠かせないもの、好きなものが寄り集まった充実の住空間が広がっています。
敷地があるのは埼玉県伊奈町の住宅地の一角。接道から見る本住宅外観は植栽や前面にある店舗の影に隠れていますが、背面にそびえる大きなボックス型のフォルムに木板張りの外壁がそびえ、存在感は抜群です。背のある木々が大きな建物と相まって心地のいい景観へと魅せています。
玄関へと続くアプローチ。まるでイングリッシュガーデンへの入口のようにふっくらと茂る豊かな緑の植栽がエクステリアを華やかに魅せています。背のある木からこぼれる木漏れ日を感じながら歩くアプローチはどことなくワクワクするような気分を味わえそうですよね。
【庭については、こちらの記事でも紹介しています】
玄関スペースへと踏み込むと広めの土間にスケルトン天井の明るく開放的な空間が広がっています。天井全面をスケルトンデザインにしてしまうというのも、まるでサンルームやテラスのように太陽の日差しをダイレクトに愉しめる個性的な空間ですよね。ガーデンの入口のようなアプローチを思い返せば、なんら違和感を感じさせない空間かもしれません。
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※ 玄関の写真ページ
リビングスペースもまた圧巻の開放感を感じることが出来ます。コーナーに設けられたウィンドウは吹き抜けの天井まで広がり、惜しみなく太陽の日差しを受け止められる空間に。ランダムな木格子のある大きなウィンドウに背のある観葉植物、すわり心地のいい大きなソファ、大好きな本やお気に入りのインテリアアイテムなど、住人のお気に入りの物が集合したようなちょっぴりカオスな空間かもしれません。それでも何だか全体を見渡すと、違和感なくそこにあるような温かみのある空間です。休日には丸一日ゆったりと過ごせそうな最高の居場所になりそうですよね。