インテリアづくりにおいて、季節に合わせた雰囲気を取り入れることは、過ごしやすさをアップさせるためにもとても大切。特に寒くなってくると、暖かさが感じられる内装が求められます。ちょっとしたポイントを押さえることによって、暖かさが感じられるインテリアは手軽に実現できるもの。今回は、自宅で過ごす冬が快適になるようなコツについて、実例を見ながら考えていきます。居心地のよい住まいづくりをしましょう!
インテリアは、その色合いや素材によってかなり体感温度が変化するもの。寒々しく感じてしまう部屋であっても、暖かさが感じられるようにすることは、ちょっとしたアイテムやコツを取り入れることによって実現可能です。木のような天然素材を基調とした空間では、その暖かな素材感ゆえにほっとできますが、例えばコンクリート造りでは寒さが壁や床から伝わってきそうですよね。そこに少し手を加えることで、きっと居心地のよさはアップするはずです。
▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のリビングを紹介しています◀
わたしたちが思っている以上に、色はわたしたちの心理に影響を及ぼしているといいます。冬の寒いときに、青や水色などの寒色を見ていると、余計に寒く感じてしまうのだそう。なるべく落ち着いた色合いで空間をカスタマイズしていくと、ほっと落ち着けるようです。こちらは滋賀の建築家・ALTS DESIGN OFFICEの手がけたお宅。壁面に色の落ち着いた古材を取り入れることにより、シックでゆったりとした気持ちになれそうな内装になっています。
同様に、暖色をインテリアに取り入れることによって、暖かさがアップした空間づくりができます。とはいえ、既存の家具を買い替える必要はもちろんありません。ラグやクッションカバーなどといったテキスタイルに赤やオレンジなどの暖色を使うことで、暖かさが加わるだけでなく、手軽にインテリアのイメージチェンジが可能になります。また、色味が強い場合には、取り入れる面積をコンパクトにまとめることによって、おさまりがよくなります。
寒い冬を暖かく過ごすためには、やはりふかふかの素材を取り入れることがシンプルな方法。例えば、床に毛足の長いラグや絨毯を敷くことによって、冷えやすい足が温まります。ソファのカバーをあたたかな素材のものに変えてみるのもよいですが、手間、という場合には、ウールのひざ掛けや、ニットのクッションカバーなどをプラスしていくと、触覚的にも視覚的にも、ほっこりとできるインテリアが完成します。
【暖かい雰囲気のインテリアについては、こちらの記事でも紹介しています】
家づくりの段階で、冬の過ごしやすさを考慮していくことも、長い目で見て大切です。特に窓の構造についてはしっかりとこだわっていくことによって、気密性の高い家づくりができ、夏涼しく冬暖かい、光熱費のコストも抑えられると言います。また、太陽の光を充分に活用することも大切。明るいだけでなく、太陽の熱を室内へと取り込み、それを外へと逃がさないようにすることで、暖かな部屋ができますよね。