緑の絨毯と表現される美しい芝生。公園やホテルの庭はもちろん専門業者によって手入れがされているので美しいのは当然です。では、同じような美しい芝生を自宅の庭に育てることはできないのでしょうか?植物は手間暇かければ必ず応えてくれるといいます。庭の芝生も手入れの仕方次第で、きっと公園にも負けないほどの美しさを見せてくれるはずです。
芝生をまめに刈ってあげることで芝は横に伸びようとします。そうすると芝と芝の隙間がどんどん埋まっていきます。芝の種類にもよりますが、夏の間は毎週末刈ってあげるといいでしょう。芝の手入れが週末の楽しみになれば、芝生の方も期待を裏切らずその美しさを保ってくれるはずです。そして芝刈りの後、手入れの行き届いた芝生の上に寝転んだら、言葉では表せない満足感に浸れることでしょう!
芝生を種から育てる場合、種をまいた後何日間かは土が乾かないようにこまめに水を撒くことが必要です。もちろん青々と成長した芝生にも水やりは重要です。春や秋には土の乾き具合を見てたまに水やりをするぐらいで大丈夫。でも夏は地域にもよりますが、朝晩二回水やりが必要になります。その際、水が地中にも浸み込むくらいたっぷりとあげましょう。小さな子供がいる家庭では芝生の水やりも遊び感覚で楽しんだら苦になりませんね。ふかふかに育った芝生は子供たちにとっても安心で気持ちの良い遊び場になります。
春になると芝生の間から雑草もたくさん伸びてきます。早いうちにとってあげないと芝生のための養分まで取られてしまいます。そして芝刈りをこまめにしてあげることで雑草の生えにくい芝になります。手をかけてあげること。これが美しい芝生を維持する一番の手入れの方法です。雑草を丁寧に取り除いてあげると、写真のような緑の絨毯も夢ではありません。
土に空気を送り込んであげる作業をエアレーションといいます。踏み固められた土は水の浸透性も通気性も悪くなって芝生の根っこも元気に伸びていきません。一年に1~2回、専門の道具を使って土に穴をあけて空気を送ってあげましょう。一般的にはスコップの先にスパイクが付いているような道具を使いますが、広い庭では電動の機械を使ってやることもあります。
長く伸びた芝を刈ると葉の軸の部分を切ってしまう、いわゆる軸刈りになってしまいます。軸刈りをすると写真のように緑の部分が少なく薄茶色の芝になってしまいます。軸刈りをした芝生は元に戻すのに時間がかかります。ほったらかしにして芝の葉が伸びすぎてしまわないうちに早めに芝刈りをしましょう。
芝生の刈りカスや刈れた芝が堆積されたものをサッチといいます。このサッチを一年に何度か取り除いてあげないと芝の生育が悪くなるだけでなく病気の原因にもなりかねません。取り除く方法は金属製の熊手などを使ってかき出します。ガリガリかき出すと薄茶色の枯れカスなどが浮かび上がってきます。庭の面積にもよりますが、結構重労働です。それでも美しい芝生を想像しながら根気よく丁寧に取り除いてあげましょう。