古民家リノベーションのメリットとデメリット

A.Imamura A.Imamura
古民家再生の家, 株式会社古田建築設計事務所 株式会社古田建築設計事務所 Salas de estilo asiático
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古民家リノベーションをご存知ですか?2015年の2月に空き家対策特別措置法が施行され、空き家は所有しているだけで固定資産税がかかるようになりました。この機会に古民家としての資産活用を検討してみてはいかがでしょうか?今回は、古民家リノベーションのメリットとデメリットをご紹介します。

古民家リノベーションのメリット: 部材の強度

環アソシエイツ・高岸設計室が手がける江戸末期の古民家リノベーション。研究結果によると、樹齢100年のヒノキの強度は、200年から300年は変わらないといわれ、強度が落ちるのは800年から1200年といわれています。またケヤキでも強度が落ちるのは800年あたりからといわれています。古民家の部材は日本の環境にあった部材と強度で、古民家によっては新材や設備機器の付加、増築棟の建設等で今後100年以上の強度のある住まいに仕上げることができます。

資源保護と環境に良い素材

古屋はシックハウスやアトピーの原因物質を含む新建材が使われていないため健康住宅といえます。また、柱や梁などの部材は再使用できるので、資源保護につながります。木の家設計室 アトリエ椿は、日本人が古来から親しんできた日本の木や紙、漆喰といった 自然素材を住まいに取り入れ、身体と心に優しい古民家リノベーションをしています。自然素材は湿気の多く寒暖差の大きい日本の風土に適しているので家が長持ちし、また人体にとって安全性が高いこと、調湿性などの機能面などから特に健康を気にかける人の間で再び注目されています。

古民家リノベーションで独自のデザイン

古民家リノベーションでは、年代を感じさせる古屋の柱や梁を住宅建築に効果的に取り入れることで、オンリーワンの住宅を建てることができます。(有)BOFアーキテクツの手がける築約100年の京都の町家は、現代の生活に合わせてリノベーションされています。京町屋特有の中庭と回廊を活かし、あえて現代的なコンクリート素材を大胆に取り入れることで、和風庭園と共に一層伝統的な美を感じられる室内空間に仕上がっています。

固定資産税の軽減

築年数によって税額が決まる固定資産税。古屋を一度解体して新築を建てるよりも、リノベーションした方が払う固定資産税が少なくて済みます。また自治体によっては、再生事業や用途、景観等が公共の利益に資する場合、古民家再生の補助金助成を行っているところもあります。各自治体に相談してみましょう。

​断熱性の問題

古屋は冷房装置のない時代に建てられているため、風を建物全体を巡らせて夏を過ごしやすくする構造になっており、冬場の断熱や暖房コストに配慮したリフォームが必要となります。尾日向辰文建築設計事務所が手がける伝統構法で造る土壁の家は、地元の木材を使って、金物に頼らずに組みあげた骨組みに土壁を塗り、下地から仕上まで天然素材で造られています。リビングには、囲炉裏、掘りごたつ、薪ストーブが設置され、同時に、寒冷地長野県において調湿性や蓄熱性に優れた土壁の機能を活かし、断熱性能の高い健康で快適な住環境を設計しています。

古民家鑑定士に相談しよう

古屋で使われているような太い柱や梁は新木材では手に入りにくく希少価値があります。質の良い梁や柱の強度は200年から300年変わりません。梁・柱・古屋の鑑定やリノベーションも含め古民家鑑定士に相談してみましょう。ただの空き家と思われていても、古民家として価値が高いと鑑定されるケースも多々あります。

【リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ リノベーションのメリット

※ 古民家をリノベーション!その空間に隠された魅力とは?

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