部屋をヴィンテージ風にするには、どのようにしたら良いですか?

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本来の「ヴィンテージ」の意味はラテン語の“ぶどうを収穫する”という意味から、ワインにおいてぶどうの収穫から醸造を経て瓶詰めされるまでの工程を表す言葉です。現代ではファッションやインテリアなど、様々なシーンで幅広く使われる言葉になっていますが、いずれも「由緒ある、古くて価値のあるもの」の意味合いとして使用されています。今回は、そんな“由緒ある、古くて価値のあるもの”のように見えるヴィンテージ風の部屋作りの参考例をご紹介いたします。

ヴィンテージ風の部屋には、使用感のある革張りのソファを配置する

こちらは東京都の建築家 建築計画網・大系舎 一級建築士事務所が手掛けるヴィンテージ風の部屋。家具の中でも広くスペースを取るソファを、ヴィンテージソファや革張りの物にするだけで大きく印象がヴィンテージ風に変わるのではないでしょうか。さらに、ソファの上に置くクッションをヴィンテージ生地のものにしてみたり、太めのアメリカンレトロなロゴのはいったものを選び、ブランケットをタータン柄のものを選ぶなどこだわることでソファとの纏まりが出て雰囲気が増します。利用しやすい位置にソファを配置すれば、自ずと使用感も出てさらにヴィンテージ風家具の味わいも深くなるでしょう。

PHOTO:森川貴史


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IHではなくガスコンロを ー ヴィンテージ風家具を置いて

ヴィンテージ風の部屋にするのなら、キッチンもこだわるべきです。こちらのキッチンはイギリスのロンドンのインテリアデザイナーCASSIDY HUGHES INTERIOR DESIGN & STYLINGが手掛ける味わいあるヴィンテージ風の部屋。昨今では主流になってきたシステムキッチンや、調理後の掃除も簡単に行えるIHはとても魅力的です。ですが、昔ながらのガスコンロもヴィンテージ要素として重要な役割を担って います。鍋やフライパンを置く部分の黒色のゴトクが懐かしい香りと良い味わいを出しています。「手間をかけて道具を可愛がって育てる」それがヴィンテージの本筋ではないでしょうか。所々キッチンにもヴィンテージ風家具を取り入れてみましょう。


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どこかグラマラスなアメリカンヴィンテージ部屋 ー バスタブをエイジング加工のステンレスに

こちらのバスルームは HART DESIGN AND CONSTRUCTIONが手掛けるもの。ヴィンテージ感溢れるバスタブといえば陶器で出来た可愛らしい猫足のバスタブがイメージされますが、今回は少し特殊な例でヴィンテージ風に見せることができるバスタブを紹介します。ステンレス製のバスタブは写真の様な加工にすることで、年代物の印象にすることが出来ます。さらに周りの壁や床も好みに合わせて変えれば猫足バスタブには出せないクールな印象のヴィンテージ風な浴室に仕上げることが出来ます。


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ベッドはシンプルにアイアンフレーム

こちらはメキシコのインテリアデザイナー MARIANGEL COGHLANが手掛ける寝室です。ヴィンテージ風家具は細部にこだわりがあり良い趣を演出してくれます。こちらのベッドフレームには少し太めのシンプルな黒のアイアンフレームの飾りが施され、茶系の木目の出た家具は黒のアイアンベッドと相性よくまとまります。また、ベッドルームのリネン類にも妥協せず気を配りましょう。

壁でヴィンテージを演出するには

こちらはロシアの建築家 ABWARTEN!が手掛けるヴィンテージ風家具が上品な部屋。クラシックなヴィンテージを求める場合、細かい柄のついた壁紙を選ぶという手もあります。ベースの色が赤や黄色の暖色系の柄物の壁紙は得てして「ヴィンテージ」というよりは「アンティーク」や「オーセンティック」といった方向性になりがちなのでベースは緑や青などの寒色系でいてスモーキーな色合いものを選ぶと良いでしょう。

統一性のある小物使いで演出する

こちらのシンプルなアメリカンヴィンテージ部屋は、東京を拠点に活動するリノベーション会社 ゆくい堂株式会社が手掛けています。スピーカーや照明、観葉植物に至るまで細やかなコーディネートが成されています。意識してみるとそこら辺にある何気ないシンプルな瓶が格好良く見えて来たりする空間づくりが魅力です。照明や小さなオブジェなども落ち着いた色合いに統一させると、それだけで雰囲気を作り上げることが出来ます。アメリカンヴィンテージ部屋に興味はあるものの、ヴィンテージ系の家具を買うまではまだ決心をつかないという場合には、身近なお店で小物選びから始めてみて自分のイメージを固めていくことも良いかもしれません。



NYのダウンタウンをイメージしたアメリカンヴィンテージ部屋

人気のあるアメリカンヴィンテージ部屋の中でもNYのダウンタウンをイメージしたブルックリンテイストは日本でもトレンドのインテリアスタイルです。武骨なアイアンや工業的なラインや家具でつくる重厚感のある色使いとシャープな雰囲気は、大人のアメリカンヴィンテージ部屋をつくります。

シャビーシックにまとめて

こちらは先ほどのアメリカンヴィンテージ部屋をよりグレイッシュなカラーとインダストリアルテイストで統一したインテリア。グレートーンをベースに無骨なメタルやアンティーク木材を併せて、アクセントに小ぶりなシャンデリアを取り入れたところがおしゃれですね。重みのあるグレートーンでも味わいあるヴィンテージテイストを取り入れるとどこか軽やかな印象もプラスできます。


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